バトラクター・解説

解説


出町柳 鍬助
【でまちやなぎ しゅうすけ】
 勇猛さと冷静さを兼ね備えたバトラクターのオペレータ。基本的に真面目だが,少々皮肉屋な所がある。
 さをりのことが気になっているが,仕事優先なのでそのことは表に出さないようにしている(と,自分で自分に言い聞かせている)。
 実は下っ端の24歳。(声:佐原自信)

北白川 さをり
【きたしらかわ】
 事務のお姉さん。事務だけでなく,炊事洗濯やバトラクターのモニタリングなどもこなす縁の下の力持ち。正式な所員ではなく,臨時職員である(そのため制服を着ていない)。
 鍬助に想いを寄せている(鍬助が炎に巻かれた時に泣きそうになっているのはそのため)が,年上(26歳)という遠慮があるのか控えめな性格のためか,なかなか言い出せないでいる。
 実は割と良い所のお嬢さんらしいが詳細不明。(声:柏原理沙)

宮ヶ内 耕幸
【みやがうち たがゆき】
 未来農業研究所の研究主任。漢の中の漢。
 肩書きは「研究主任」だが,自身は研究をすることなく,留守がちな所長に代わって研究所全体をまとめている。若い所員たちにとっては頼れる兄貴分である(ただし年齢不詳)。
 実は歌が上手いらしい。(声:藤原貴弘)


バトラクター
 正式名称は「Binary system Agricultural Transformable Tractor(二段機構式可変農用牽引車両)」。頭文字を取ってB.A.T.Tractor(バトラクター)と呼ばれる。
 車両形態とロボ形態を使い分け,様々な農作業を一台でこなす(ことを目標に開発が進められている)。飽くまで作業機械なので,今回のような実力による障害の排除は「戦闘」ではなく「特種作業」と呼称する。(声:斉藤和彦)

TST(Transform Support Truck:変形支援トラック)
 開発途中のために(現時点では)自力で変形できないバトラクターをサポートするための車両。具体的には,車両形態のバトラクターを前後に分割し,前半分をリフトで持ち上げて上半身に変形させ,後半分が変形した脚部と合体させる。
 速度や航続距離に問題があるバトラクターにとっては運搬車両でもある。(声:なし)

遺伝子組替えトウモロコシ怪人
「スターリン君」
 見たまんま,名前のまんまの怪人である。頭頂高5〜6mというサイズだと「怪人」というより「怪獣」の方が近いのだが,自ら「怪人」と名乗っているのだから仕方ない。
 その名の通り,胴体はトウモロコシの遺伝子を組替えて作ったものだが,「仮面」は後付けの人工物である。
 「我々」と言っているので背後に何らかの組織があると考えられる。(デザイン:深川車庫博士,声:服部剛志)

ガソリンダイズ
 今回のキーアイテム。ガソリンに似た性質の油が取れる。勿論,燃やすと二酸化炭素が出るが,それは元々空気中から吸収した分なので長い目で見れば環境への負荷は極めて小さく,そのため有望視されている(なぜ化石燃料が問題かというと,数千万年かけて固定した炭素を,わずか200年やそこらで一気に放出しているから)。
 植物の状態でも非常に引火しやすいので,周囲は火気厳禁(バトラクターはバッテリー+空気圧駆動なので大丈夫)。これは今後の研究課題でもある。
 因みに,ダイズの油をディーゼルエンジンの燃料に使う「ソイ・ディーゼル」は実際に研究されている。(声:なし)

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